茂木健一郎さんと その2 ”バイリンガル”
「骨」展にご案内した後、茂木健一郎さんと対談しました。「日経サイエンス」の『科学のクオリア』の対談です。
対談のテーマになったのは「バイリンガル」。たいして英語力のない私がバイリンガルとは片腹痛いとしか言いようがありませんが、ここでの話題の中心は、科学的な思考と美的感覚の両立ということでした。
茂木さん曰く今回は「田原総一朗氏のように」聞き役に回って、私の話を聞いてくれたそうです。その中で茂木さんからこんな質問を受けました。
「美的直感のような脳の働きを、将来科学が解明することは可能だと思いますか」
わからないとしか答えようがありませんでした。ただ、このことに関連して、実際に何かをデザインしているときに意識して気をつけていることがあります。
それは、直感的に「いいかも」と感じたときに、その理由を論理的に説明できると思わないことです。無理に説明しようとすると、つかみかけた大切な感覚が逃げてしまう。そういうときは、ただ自分の感覚を信じて、その周辺のノイズを取り去るようにデザインを進めます。
茂木さん、本当に楽しかったです。ありがとうございました。
(写真は「弓曳き小早舟」、撮影:吉村昌也)
[antenna] 美的直感の説明は可能か。…
21_21 Design Site で開催中の「骨」展の担当ディレクター、山中俊治さんのブログより。 茂木さん曰く今回は「田原総一朗氏のように」聞き役に回って、私の話を聞いてくれたそうです。そ…