清水行雄と玉屋庄兵衛
「骨」展が終了して、当初考えていたこのブログの役割は終わってしまったのですが、だらだらと続けることにします。
先月、写真家、清水行雄氏による「弓曵き小早船」の撮影が行われました。清水氏に撮影を依頼するというのは、私にとっては、もう20年近く繰り返されてきた、作品の完成を確認する儀式です。
いつもと違うのは、セッティングに玉屋庄兵衛氏の立ち会いが欠かせまないことでした。お二人の都合を「骨」展の休館日に合わせるのが難しく、ようやく確保できたのは、会期も残り二週間を切った火曜日でした。
撮影は清水氏の自邸の地下にあるスタジオで行われました。コンクリうちっぱなしの空間の中央に、布とボードを使って漆黒の空間が作られ、その中に九代目が小早船を配置し、ポーズをとらせます。深い陰影で対象の質感を浮かび上がらせるために、入念に光が調整され、最初のシャッターが切られるまでに2時間近くかかりました。
いつもより気合いが入ったのか、清水さんがこれほどセッティングに時間をかけるのは久しぶりです。若いアシスタントが何度もしかりとばされる、鬼気迫る緊張感の中で撮影が進みました。
先日お伝えしたように、骨折した指の修復もこの撮影の合間に行われました。
敬愛する求道者おふたりの夢の競演。静寂の中で、ストロボの光を浴びながら、とても幸福な時間を過ごすことができた一日でした。
はじめまして。
いつも、このブログを楽しみにしています。
「骨」展がおわって、このブログはどうなるのだろう?と気になっていたので、継続されるとのこと、嬉しいです。
(livedoor Readerに登録していて、更新されたのを見て、とんできました)
これからも、楽しみにしています。
はじめてコメントします。いつもこのブログを楽しみにしています。
自分のブログにもRSS出来ることが分かり、早速登録させていただきました。この画像、とても美しく、惹き付けられます。プロの仕事というのがひしひしと伝わってきます。難しいでしょうが、「骨」展、全国を回って欲しいです。特に名古屋。在住です。
しんしんさん、初めまして。
このようなコメントをいただけると、ますます続ける気力がわいてきます。
よろしくお願いします。
powaroさん、はじめまして。
商品写真などのモノを撮る写真は、デジタルが主流になりつつありますが、清水さんは銀塩(つまりフィルム)にこだわり続けています。レタッチを前提にしない撮影は、本当に緊張感があります。
これからも少しずつ紹介していきたいと思います。
「骨」展、巡回できるとよいのですが…。
私も作家の皆さんもみんなそれを望んでいます。
はじめまして。私もこのブログを楽しみにしている一人です。
骨展が終了した後、どうなるかと心配していたのですが、
継続されていて喜んでいます。
「骨」展の巡回、是非是非!
東京へ伺えず、残念に思っておりましたので、
巡回されるとあらば、今度こそ!
可能ならば、ブレードランナーの方と臼井二美男さんと山中さんの
トークが聴けると、もう言うことありません。
arleyさん、初めまして。山中です。
まあなんとか続けていきます。
「美しいスポーツ義足」を作るプロジェクトは、オープンプロジェクトにするつもりです。できれば、展示会やシンポジウムのようなものを、折りをみて開催していきたいと思っています。またこのブログでお知らせします。