高速走行のためのしなやかなピストン
takram design engineeringの田川欣哉さんはイケメンだと言うことになっているらしいですが、メンバー全員、学生達の間では人気です。実際私も、デザインの現場の表紙を見てから翌月のアエラの表紙を見たときには、「今度はアエラかあ」とマジで思ってしまいました。
日曜日に私は、「走ることは跳ぶこと」を実感したわけですが、彼らの着眼点はそこからもう一段、跳躍しています。以下は「骨」展に出品する6足ロボット “Phasma” の展示用キャプション。
動物が走るとき、それぞれの脚は一種のバネのように働きます。脚腰の腱や筋肉は、足が着地するとき衝撃をやわらかく受け止め、エネルギーをためておいて、もう一度大地を蹴り返します。このエネルギーの吸収と解放のくり返しが動物の走りを支えています。takramのデザインエンジニア達は、このような走りの力学に注目し、弾性に富む素材を使って、6足ロボットを制作しました。動物の走りのしくみに学んだ、しかし動物とは大きく異なる構造による表現です。超高速で繰り出される細い脚が、たわみながら大地を蹴るさまを、じっくりとご覧ください。
[…] 今週の土曜日にはtakram design engineeringの畑中君と渡邊君のクリエイターズトーク。高速で走る6足ロボットPhasmaが生まれるまでの話が聞けて、しかも、そのゼロ号機を実際に走らせて見せてくれるらしい。必見です。 […]