明日からの「医学と芸術展」
今週末から「医学と芸術展」が森美術館で始まります。
医療用機器や義肢などの展示もあって、骨展と着眼点が似ているところもありますが、随分前から計画していたみたいなので、ある種のシンクロですね。実はこの展覧会、友人のキュレーターが企画していて「骨」展を見に来たときに、開口一番「ネタがかぶっちゃったー」と笑っていました。しかし、この「医学と芸術展」には、圧倒的な物量の貴重な歴史的資料展示があり、アーティストの選定も骨展とは全くかぶっていないでので、むしろ「骨」展にご来場いただいた方なら、より深く楽しめると思います。私自身、ものすごく楽しみにしている展覧会です。
ネタかぶりのついでというわけでもないのでしょうが、会期中にセミナーを依頼されました。壇上で初めてご一緒させていただく倉谷さんは、生物の形態の進化や発生について研究されています。亀の甲羅がどうしてああいう形に進化したのかについても研究されているみたいなので、是非そのあたりの話も聞いたみたい。生き物のデザインVSプロダクトのデザイン。骨展でも養老孟司さんに言われてしまったように人工物の側に勝ち目はないですが、エキサイティングな話にはなりそうです。
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進化の過程で変化した「形」とそのまま残り続けた「形」。生物の発生プログラムにおける変遷をたどりながら、人工物の形に注目し、人と機械の新たな関係と 医療技術の未来について語り合います。
出演:倉谷 滋(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 形態進化研究グループ グループディレクター)、山中俊治(インダストリアル・デザイナー)
日時:2010年2月4日(木)19:00 – 20:30
会場:アカデミーヒルズ49、オーディトリアム(六本木ヒルズ森タワー49階)
定員:150名(要予約)
料金:一般・学生・MAMCメンバー500円
主催:森美術館、独立行政法人理化学研究所、アカデミーヒルズ
助成:社団法人東京倶楽部
協賛:トヨタ自動車株式会社
[…] This post was mentioned on Twitter by 榎本晃, RITA Aless. RITA Aless said: セミナー「生物のかたちと人工物のかたち」も開催されるって。おもしろそうだなぁ。 –山中俊治の「デザインの骨格」 » 明日からの「医学と芸術展」 http://j.mp/5Uwgnh […]
行かれる方、羨ましいです。
こういうセミナー、webinarしてくれないんでしょうか?
[…] 加えて、今年の7月には、カメの発生過程で肩甲骨が内側に引っ張りこまれるプロセスが解明されました。その研究チームのリーダーが、2月に私と対談する理化学研究所の倉谷 滋さんです。上の写真がお気に入りだった私としては、カメの話ばかりしてしまいそう。 […]